潜在意識の自動的な働き2
潜在意識は主語を理解できないので、私たちが自分のことを話していても、誰かのことを話していても、その区別がつきません。
もし、誰かのことを悪く言っていたとしても、潜在意識はその●●さんという部分はすっ飛ばしてしまい、内容を受け取っています。
つまり、自分としては誰かの悪口やネガティブなことを話しているつもりだったとしても、潜在意識はそうは受け取りません。
「あいつは馬鹿でのろまで人間として最低だ!」
と誰かのことを言っていたとしたら、「馬鹿でのろまで人間として最低」って潜在意識に刷り込んでいるってことで・・・・・・。
「あいつは」っていう主語の部分は省かれて、「馬鹿でのろまで人間として最低」っていうネガティブな部分だけがフィードバックされるのです。
だから、誰かの愚痴や悪口ばかりしか口にしなければ、誰かのことを言っているつもりですが、自分にそれを刷り込んでいるのと同じことです。
昔、会社での待遇に対して納得のいかないことがたくさんあり、愚痴を零していた時がありました。
会社や待遇の差に不満のあった人に対しての愚痴ばかりを同じグループの人と話していました。
すると・・・・・・そうやって、ネガティブな話ばかりしていると、自分自身の氣持ちがとても落ちてゆき、すべてのことをポジティブに受け取れなくなってゆきました。
そういうことを繰り返していると、そのネガティブフィードバックのループから抜け出すことができなくなり、益々落ちてゆく・・・・・・悪循環でした。
ある時、これでは駄目だとふと氣づき、そのネガティブフィードバックばかりのグループから意識的に離れました。
そして、無理にポジティブに考えるという訳ではありませんが、物事のネガティブな側面ばかりを見るのではなく、なるべく素晴らしい側面にフォーカスするようにしてゆきました。
そして、今の自分にできることを精一杯やってみて、自分の意見をちゃんと伝えてみようと思いました。
そうして意識を向ける方向を意識的に変えてみると、意識状態が落ちることが少なくなってきました。
離れてみてわかったのですが、そのグループにいるとその落ちた状態・・・・・・ネガティブな意識状態を維持しようとする力が働いて、前向きな意見を話すことがなかなかできなかったのです。
波動同調の法則・・・・・・そういう波動の人たちと一緒にいると、どうしても思考もそちらに引き寄せられやすくなるのです。
ですが、同じ様な考えだと思っていた人が、自分たちの考えと違う方向に進もうとすると、そのグループの人たちには悪氣はなかったとしても、その変化を阻止しようとする力が無意識に働きます。
その頃は、まだまだ自分自身が周りに影響されやすい状態だったということもあるので、一緒にいる時間を断絶することが私には最も近道でした。
グループの人と物理的に離れて愚痴を言わなくなると、精神的に落ちることが少なくなり、心が穏やかに晴れやかになるのを感じました。
環境ってとても大切です。
自分ではネガティブな思考を止めようと思っていたとしても、そのグループとの縁が切れていなければ、ズルズルとグループの空氣に引きずられて愚痴を言い続けていたのではないかと思います。
人間はどうしても元の習慣に引っ張られやすいし、環境の影響を受けやすいからです。
新しい習慣がしっかりと身につき定着したら、現状を維持する力は新しく習慣化した現状を維持しようとします。
ですから、新たな心の習慣がしっかりと根付くまでは、古い習慣のグループとの関わりを切る、もしくは関わりをなるべく必要最小限にとどめてゆくことが必要かなと思います。
人の悪口を言うことも、自分に対する悪態をつくことも、実は潜在意識的には同じことです。
どちらにしてもそれは自分自身のことをそういう人間だとインプットし続けているようなものなのです。
逆にポジティブフィードバックを受け続けたり、自分自身で自分のことを褒め続けると、それが潜在意識にインプットされ続ける訳です。
だから、すべてにおいて人のネガティブな側面にフォーカスして指摘するよりも、ポジティブな側面にフォーカスして、人の善い部分を見つける意識でいると、自分も周りもハッピーになってゆくのです。
だからといって、ポジティブなことしか見ないということではありません。
ポジティブなことネガティブなことの両面を見た上で、伝える必要のあることは伝える。
だけど最終的にはその人のことを愛している、ポジティブな視点であなたのことを見ていますよということが相手に伝われば、そこにはハッピーの連鎖が起こるのだと思います。
すべてのモノは見方によって長所にもなるし短所にもなり得るもの。
否定的に受け止めるのではなく、肯定的に受け止めて表現するように意識するようになると、あらゆる物事の表現が変わってきます。
潜在意識は主語が自分であっても他人であっても同じようにインプットします。
自分の悪態をつくことも、他人の悪口や愚痴を言うことも、それはすべて自分事としてインプットされることになりますから・・・・・・氣をつけてね。
これはどういうことかというと、心の中で自分のことも他人についてもジャッジをし続けていると、そのジャッジメントをしている信念に基づいて人生をクリエイトし続けているってことです。
人間って無意識的に色んなことに対してジャッジをしています。
それを無意識にやっているので・・・・・・無意識にしていることを意識的に見てゆく、氣づくってことがとっても大切なのですね。
それについては次に書きますね。
~with all of my heart~
Soul Creation Artist
眞穂乃 -MAHONO- (*^O^*)